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【本】ばけもの好む中将 六 美しき獣たち【時代小説】

集英社文庫から出ている瀬川貴次さんの人気シリーズ、ばけもの好む中将。その六巻目にあたる 美しき獣たち を読みました。

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このシリーズは時代小説初心者でも気軽に読める本です。舞台は平安時代。タイトルにもなっている ばけもの好む中将 とは、左近衛中将宣能のことで、彼は三度の飯よりも怪奇が好きという平安時代では珍しいヒト。その中将と、十二人の姉を持つ右兵衛佐宗孝のふたりを中心としたおはなし。

 

主に宗孝が中将の怪奇に付き合いつつ色々起こるのがこの本の物語のなり方なのですが、今回はちょっと違いました。

 

宗孝には十二人の姉がいます。

その姉については前の巻まででもそれぞれに関わりを持ってきました。今回は、その姉の中でも一番ネガティブなんじゃないだろうかって思う、9番目の姉が出てくるお話でした。

 

9番目の姉は夫が他地方に仕事で行っており、最近では文も途絶えたというとても孤独な女性です。そんな彼女が起こす騒動が今後どうなって行くんだろうと読者にも全くわからない展開になりつつあります。

 

すでに七巻目も発売されているので続きを早く読みたいって思っています!