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本と映画の感想とか

【本】下鴨アンティーク アリスの宝箱

集英社オレンジ文庫の人気シリーズである、『下鴨アンティーク』の完結後の番外編を読み終えた。

 

下鴨アンティークは、舞台は京都。

華族である野々宮家には不思議な着物などが持ち込まれる。着物一つ一つの想いに寄り添い不思議なことと真意に向き合う非常に面白いシリーズだ。

登場人物たちのはんなりとした京都版がとても心地よく読んでいて心から楽しめる作品。

本編は主人公の野々宮鹿乃が着物を巡り活躍をするのだが、本作、アリスの玉手箱は番外編なので鹿乃はあまり活躍しない。

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主人公が活躍しないからといって面白くないということは全くなくて、とても面白い。主人公のまわりの登場人物たちだけでも魅力的な人物が多いため自ずとサイドストーリーも面白くなるんだろうなぁ。

 

大好きだったシリーズ本の終わりをここ最近迎えることが多い。数年間かけて読んだシリーズは愛着もある。主人公たちが幸せになるのを嬉しく思いつつ、もう彼らの動向を知ることができないと思うとちょっと寂しい。